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2021.02.05

日本のジェンダーギャップはなんと153ヵ国中121位! 女性の権利を確固に【SDGs5】

ジェンダーは男女の身体的な差ではなく、精神的、文化的、社会的な差のことを意味します。男性が許されているのに女性は許されないこと、女性に与えられない権利が世界にはたくさんあります。SDGsではこのようなジェンダー格差をなくし、弱い立場に立たされることの多い女性の権利を確かなものにすることを目指しています。SDGsの目標5つ目、「ジェンダー平等を実現しよう」について説明します。

ジェンダー平等を実現することの大切さ

世界では「女性だから」という理由だけで教育を受けられない人が、男性の二倍います。それだけでなく「女性だからこうしなければならない」「女性だからこれをしてはいけない」という理不尽なルールが世界中にはびこっています。

女性が望まない結婚をさせられる、妊娠させられる、女性器を切除されるなどの痛ましい事例は後を断ちません。幼くして結婚させられることで学習の機会が奪われ、女性の社会進出が妨げられます。環境が整わない中で低年齢での出産は死亡率や感染症のリスクを高めます。

先進国でも、女性だからという理由で不利な立場になる、望む役職に就けない、将来の夢を絶たれるケースはあちこちにあります。このような社会的、文化的な性差別をなくすことで、女性もより活躍できる世界になり、さまざまな可能性が広がっていきます。

ジェンダー平等を実現するための目標6つ

 

Infographic, goal 5

unstats.un.org

SDGsが掲げるジェンダー平等のための目標を6つ紹介します。

1.あらゆる場面での女性への差別をなくす

世界、国家、地域、就労先、家族、カップルなど、あらゆる場面でジェンダー格差は生まれています。すべての場面での女性への差別をなくすことが第一の目標です。

2.女性が搾取されることを防ぐ

人身売買、性的搾取で多くの女性が被害に遭っています。公的な場面から私的な場面まで、あらゆる場所で女性が搾取されない、暴力を受けない世界を目指します。

3.望まない結婚や女性器切除を排除する

今この瞬間にも女性は未成年での結婚、強制的な結婚、女性器切除などの被害を受けています。中には文化として根付いているケースもありますが、有害なものだとしっかり認識させ、これらの慣行を排除します。

4.家事、育児、介護を評価する

家庭内の家事、育児、介護は女性の仕事という認識がいまだに多くの人の中にあります。無報酬でのこれらの労働をきちんと評価し、認識し、分担することを目指します。

5.意思決定に女性を参加させる

政治や経済で女性に意思決定の参加権がないケースは先進国でさえも多く見られます。女性にも男性と等しく参加権があることをすべての人が認識しなければなりません。また、リーダーシップを取る権利を女性にも与えられるべきとしています。

6.性や生殖に関する情報を等しく与える

性や生殖に関する知識がない、正しい知識を与えられない女性は世界中にいます。SDGsでは性や生殖、健康についての情報をすべての男女に与え、自身の体を守る権利へのアクセスを平等にすることを目標にしています。

ジェンダー平等のためにわたしたちができること

児童婚、女性器切除などの問題は日本では無関係に見えますが、だからといって日本にはジェンダー格差がないというわけではありません。

日本のジェンダーギャップ指数は、153ヵ国中121位とかなり低い数字が出ています。政治、経済、教育、健康とあらゆる面で日本に生きる女性は不利な環境にいます。

ジェンダーの認識について、日本は世界から大幅に遅れを取っていることを自覚することから始めましょう。家事や育児は女性の仕事、理系の女性は珍しい、セクハラやモラハラなど、ジェンダーについて今一度再認識し、女性が社会で男性と同じように活躍できる環境を整えることが大切です。

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