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2021.02.01

実は日本の子どもも貧困⁉︎ 身近にある貧困を知ろう【SDGs1】

近年話題になっているSDGs。なんとなく意味は理解できるけど、何をすればいいのかわからない…という方も多いのが現状です。SDGsには17の目標があります。その目標を一つ一つ理解していくことで、自分には何ができるのかを考えられます。今回はSDGsの一つ目の項目、「貧困をなくそう」について詳しく解説します。

世界では10人に1人が貧困に陥っている

SDGsでは、一日に1.9ドル未満で生活している人のことを「貧困」と定義しています。現在、世界では7億人以上の人が貧困生活を送っています。この割合は10人に1人ということになります。

食料がない、十分な水を確保できない、必要なときに治療を受けられない、住む場所がない、満足な教育を受けられないことも貧困と定義されます。

日本の子どもも相対的貧困に晒されている

東アジアやアフリカ、中国、インドなどの国に貧困層は多いですが、決して遠い国だけの話ではありません。日本は一見すると豊かな先進国に見えますが、その影では相対的な貧困に陥っている子どもたちがいます。

相対的貧困とは、その国で満足に生活していけるだけの収入がないことを指します。日本は物価が高いため、一日1.9ドル未満という世界の基準を満たしていても満足に生活できません。

なぜ貧困をなくさなければならないのかを知ろう

どうして貧困をなくすことが大切なのか、その理由を理解していきましょう。

まず、一度貧困に陥るとそこから抜け出すのが難しいという問題があります。生きていく上で必須の食料や水分を調達できなくなれば、体が弱くなり病気にかかるリスクも高まります。実際に病気になっても満足に治療を受けるだけのお金を捻出できないのであれば、そのまま病状は悪化する一方です。

さらに貧困は次の世代にも続きます。子どもに満足な教育を受けさせられないままだと、安定した収入を得られる仕事に就かせられません。結局、子どもは不安定な仕事、危険な仕事をすることになります。

その結果また貧困生活が続き、その子どもにも同じように貧困が受け継がれていきます。この貧困の連鎖を食い止めることこそがSDGsの1つ目の目的です。

貧困をなくすための5つの目標

 

Infographic, goal 1

unstats.un.org

世界の貧困をなくすために、SDGsでは5つの目標を掲げています。

1. 2030年までに絶対的貧困をなくす

先ほどご紹介した、「一日1.9ドル未満で生活している人たち」をなくします。

2. 2030年までに相対的貧困を半減させる

その国の基準に満たない収入で生活している貧困層を少なくても半分の数に減らします。この貧困層の中には男性、女性、子どもをすべて含みます。

3. 2030年までに貧困層を守る対策を取る

貧困層を守るための仕組み、対策が必要です。貧困層や社会的に弱い立場の人を守るためにできる取り組みを世界で考えていきます。

4. すべての人に平等に基礎的サービスを受けさせる

土地をもつ、財産をもつ、食料や水分を得るなど、生きていく上で当たり前に受けられるはずのサービスを受けられない貧困層はたくさんいます。そんな人たちを2030年までになくします。

5. 自然災害や経済ショックから貧困層を守る

自然災害や経済ショックが起きると、一番に被害に遭うのが貧困層です。仕事がなくなり、ますます貧困を極めてしまいます。自然災害や経済ショックから貧困層を守ること、これらの被害に晒されても早く元通りの生活に戻れるようサポートすることが求められます。

わたしたちが今すぐできることは?

「世界の貧困層を救う」と言うと何もできないと感じるかもしれませんが、わたしたちにも今すぐできることはたくさんあります。少しの寄付でもかまいません。

また、発展途上国で作られた商品を適正な価格で購入することでその国の生活を豊かにする「フェアトレード」を掲げている商品を購入することも、貧困をなくすことへつながります。

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